日本財団 図書館


 

(2)地方港におけるコンテナ対応設備の状況
ア.地方港湾のコンテナ施設の状況
今後地方港において取り扱いの増加が期待される外貿コンテナヘの対応施設に絞って、地方港の整備状況をみる。北米や東南アジア地域に広く航路の伸びている苫小牧・新潟・仙台等の港湾では、水深が12.0メートル以上確保され、ガントリークレーンを設置している港湾が多い。さらに、一部の港湾は水深13.0メートルのバースやCFS(コンテナフレートステーション)を有している。川崎港や大分港など、最近コンテナヤードが整備された施設では、14メートルバースを有している。地方港湾においても、コンテナ貨物に対応したハード面の整備が急速に進みつつある。
一方、韓国、中国航路などが週数便運航されている程度の港湾では、ガントリークレーンやCFSが設置されていなくとも外貿コンテナ船が寄港している。ハード面ばかりでなく、貨物需要の存在やソフト面の条件整備等が航路開設の重要な要因であることがうかがえる。
なお、松山港では、平成12年度を目指した計画として、水深13メートル岸壁長260メートルと、水深10メートル岸壁長170メートルとを各1バース整備し、ガントリークレーンを設置する予定である。ターミナル総面積は6万5,000?で、コンテナ蔵置能力は約1,800TEU、現在使用している第2ふ頭の約3倍にアップする。このほか、CFS(2,400?)の設置も予定されている。
13メートル岸壁を活用することによって、4万トン級、3,000TEU積みの船舶にも対応することができる。アジア航路に就航しているコンテナ船には十分に対応できる。

053-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION